audio safari / ウルノソラ 

ウルノソラ
audio safari
B000RY40WI
京都の男女ユニット“audio safari”1stアルバム。METAL SAFARIも愛する僕ですが同じsafariでも音楽性が真逆すぎて(笑)です。結成時期からするとaudio safariが先輩サファリのようですが。さて閑話休題。基本的にはバンド+電子音というもはや完全に1ジャンルとして定着した感のある音なのですが、その融合感、整合感が半端でない職人レベル。多くのバンドが「取って付けたような」電子音であるのに対し(その取って付けた感が魅力のバンドももちろんあり)、audio safariの音は桜井まみさんの透明感溢れるボーカルも含めすべてが実に自然に溶け合っています。多くの音が鳴っているのに不要な音などひとつもないという。逆回転や音響的な処理にさえもそこで鳴る必然性を感じます。楽曲そのものの素晴らしさ、日本語の持つ響きを大切にした歌詞、これが「日本の音楽です」と胸を張りたい完成度。声質や微妙な80sっぽさ含めトルネード竜巻がお好きな方ならストライクかと。

試聴:http://www.myspace.com/audiosafari
オフィシャルサイト:http://www.audio-safari.com/

Holly Throsby / A Loud Call 

A Loud Call
Holly Throsby
B001BKVXFE
A Loud Call
オーストラリアはシドニーの女性シンガーソングライター3rdアルバム。素晴らしいです。やさしい音色のアコースティックギターを中心に、ブラス、ストリングス、アコーディオン、ピアノ、マンドリン、オルガン等々で控えめに装飾されたシンガーソングライター然とした楽曲とアレンジ。そしてなんとも絶妙な可憐さ溢れるHolly嬢の歌声の素晴らしさ。まさに俺垂涎、です。フォーキーな味わいではありますが、時折挿入される環境音や音響派なテイストも効果的なフックとなっているし、何よりよく練られた楽曲とメロディーが途轍もなく良いので決して地味な作品ではありません。サビで「Hello, how are you?」を繰り返すという小学生並の英語力を誇る僕が非常に弱い展開の「Now I Love Someone」など感涙です。鍵のかかる引き出しにそっとしまっておきたくなるようなアルバム。至宝。

試聴:http://www.myspace.com/hollythrosby
オフィシャルサイト:http://www.hollythrosby.com/


Said The Shark / silly killings 

said the shark
デンマークはコペンハーゲンのMaya SaxellとKim Oxlundによる男女デュオ“Said The Shark”2ndアルバム。その他のパートはほぼ固定メンバーに支えられている模様。エンジェリック系ではない絞り出し系(?)ウィスパーボイスにスカスカなアレンジ。スカスカなんですけど弾き語り系のシンプルさとも違い、環境音や効果音、パーカッション、エレキや男性声も効果的に使用した上に音響的な処理にも凝っているというなんとも独創性に溢れたアレンジ。素晴らしいの一言です。楽曲も気怠い系中心でありつつ突然ホラーっぽくなったりオルタナ全開になったり小学校的ピアノが響いたりと、とにかく一筋縄ではいかない先の読めなさ。でもまったくとっちらかった印象を受けないのはMaya嬢の歌声の持つ強さに他なりません。一言で言うと「どツボ」です。

試聴:http://www.myspace.com/saidtheshark
オフィシャルサイト:http://www.saidtheshark.com/


*この「In This Heat」は1stアルバム収録曲です

Slow Runner / Mermaids 

Mermaids
サウスカロライナ州チャールストンの4人組3rd。僕も初聴きなので詳細はわからないのですがあまりの高品位ぶりに腰が抜けました。マイスペで聴ける過去音源と比較すると“化けた”一作にあたるのかもしれません。まずはファルセットまでは行かない繊細な美声に耳を奪われ、いわゆる「RADIOHEAD以降」なバンドなのかなと一瞬思うものの、実は奇をてらったところのない非常にオーソドックスなサウンドであることに気付きます。アコベやブラシも使用されるアコースティックな質感のサウンドに控えめなキーボードや電子音、柔らかなブラスやストリングス、トイピアノ等をセンスよく加え、ドリーミーな広がりを醸し出しています。根底の根底にカントリーを感じさせるような楽曲や歌声からノルウェーのMagnetに近い印象を受けました。とにかく楽曲もアレンジも、サウンドプロダクションも素晴らしいことこの上なく、かつ出来すぎで嫌味にも感じさせることもない傑作です。なのにアー写がことごとくアホっぽいのも◎

試聴:http://www.myspace.com/slowrunner
オフィシャルサイト:http://www.slowrunnermusic.com/

sr

Gregor Samsa / Rest 

Rest
Gregor Samsa
B0017VG2V2

バージニアの大所帯スロウコアバンド"GREGOR SAMSA”3rd。これまでのスロウ、サッドコアと呼ぶに相応しい冬景色のような音世界もとても素晴らしいものでしたが、この新作では少しだけ「春」に近づいた印象。全編タイトルの「Rest」が非常にしっくりとくるたおやかな音で構成され、ひんやり感を助長していた男女混声も、今回は温もりを演出しているかのようです。美しく静謐な楽曲、ピアノ、管弦、シロフォン、チェレスタ、女性コーラス、アンビエント、ドローン等さまざまな楽器、音色で控えめなリズムを包み込むような音象はどこまでもドリーミー。飛躍的に向上したサウンドプロダクションと相まって一気に突き抜けた感があります。冷静に書いてますが間違いなく年間ベスト級大傑作との出会いに大興奮しております。

試聴:http://www.myspace.com/gregorsamsamyspace
オフィシャルサイト:gregorsamsa.com